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家づくりを始めると、まず間取りを見たくなります。
LDKは何畳にする?ランドリールームは必要?パントリーは何畳?SNSには魅力的な間取りがたくさん出てきます。
でも、家づくりの最初にやることは間取り決めではありません。
「今の暮らしで何に困っているのか」「新しい家でどんな生活をしたいのか」を夫婦で言葉にすること。ここがSTEP1です。
設備や部屋の名前ではなく、「自分たちの家づくりで優先したい暮らし」を3〜5個に絞ることです。
なぜ間取りより先に「暮らし」を考えるの?
家づくりでは、途中で必ず選択が必要になります。
広いLDKと大きな収納の両方を取りたい。でも延床面積は増やしたくない。高性能な窓も欲しいけれど、キッチンにも予算を使いたい。
すべてを最大にできれば簡単ですが、現実には面積や予算に上限があります。
そこで必要になるのが判断基準です。
「LDKは22畳欲しい」だけだと、21畳ではダメなのか判断しにくいですよね。
でも「家族が自然に集まり、子どもが遊んでいても窮屈に感じにくい空間が欲しい」という目的なら、広さだけでなく家具配置、収納、キッチンとのつながりまで含めて考えられます。
希望を“物”ではなく“目的”に変換すると、予算調整がしやすくなります。
まずは「今の家の不満」を全部書き出す
理想の家をゼロから考えるのは意外と難しいです。
そこで最初は、現在の住まいの不満から始めてみましょう。
- 玄関が狭くて靴があふれる
- 買い物後、キッチンまで荷物を運ぶのが大変
- 洗濯物を洗う・干す・片付ける場所がバラバラ
- リビングに物が集まって散らかる
- 朝、洗面台が混雑する
- コンセントが足りない
- 冬の脱衣所が寒い
- 収納の奥に何があるか分からない
不満には、間取りを考えるヒントが詰まっています。
例えば「洗濯が面倒」という不満も、詳しく見ると「洗濯機から物干しまで遠い」「乾いた服を各部屋へ運ぶのが面倒」「ハンガーを収納する場所がない」など原因が違います。
原因が違えば、必要な間取りも変わります。
次に「新しい家でやりたいこと」を書く
不満を書いたら、次は楽しい方です。
新居でやりたいことを、予算を気にせず一度全部出してみましょう。
- 家族で大きなダイニングテーブルを囲みたい
- 庭でBBQをしたい
- 帰宅後すぐ手洗いしたい
- 食品をまとめ買いしたい
- 洗濯を一か所で終わらせたい
- 来客が泊まれる部屋が欲しい
- 在宅ワークできる場所が欲しい
- 掃除道具を使う場所の近くに収納したい
この段階では「できる・できない」を判断しなくて大丈夫です。
先に削ると、本当に欲しかった暮らしまで消えてしまうことがあります。
夫婦で別々に書くのがおすすめ
最初から二人で一枚のリストを作ると、声の大きい方の意見に寄りやすくなります。
おすすめは、まずそれぞれ別々に書くことです。
夫は「大きなLDK」が最優先、妻は「洗濯動線」が最優先かもしれません。
どちらが正しいという話ではありません。家は二人が毎日使う場所なので、違いを早い段階で知ること自体が大切です。
「絶対に欲しい3つ」と「できれば欲しい3つ」に分ける
希望を全部出したら、優先順位をつけます。
おすすめは、夫婦それぞれで「絶対に欲しい3つ」と「できれば欲しい3つ」を選ぶ方法です。
① 家事動線を短くする
② 冬も暖かい家
③ 十分な収納
できれば欲しい
① 広いお風呂
② 書斎
③ 大きなウッドデッキ
このようにしておくと、見積もりが予算を超えたときに「何を残すか」を決めやすくなります。
「部屋」ではなく「行動」で考える
間取りを考える前に、1日の行動をイメージしてみましょう。
朝起きる → 洗面 → 着替える → 朝食 → 出勤。
帰宅 → 荷物を置く → 手洗い → 着替える → 料理 → 洗濯 → お風呂 → 就寝。
この流れの中で、何度も家の端から端へ移動する場所があるなら、動線改善の余地があります。
特に家事は毎日繰り返すので、1回の移動が数メートル短くなるだけでも長期的には負担が変わります。
5年後・10年後も想像する
家は今の生活だけでなく、将来も使います。
子どもが増える可能性、仕事が変わる可能性、親との同居、老後など、すべてを正確に予測することはできません。
だから「未来を当てる」のではなく、変化しやすい部分を知っておくことが大切です。
例えば子ども部屋は、幼い時期には使わず将来必要になるかもしれません。逆に大きな子ども部屋を作っても、独立後は使い道が変わります。
将来用途を変えやすい間取りにしておく、という考え方もできます。
よくある失敗|SNSの人気間取りをそのまま採用する
SNSは家づくりのアイデア集としてとても便利です。
ただし、他の家庭で便利だった間取りが、自分たちにも便利とは限りません。
共働きか、在宅時間が長いか、料理をよくするか、洗濯は外干しか乾燥機か、来客が多いか。生活が違えば正解も変わります。
SNSで良いと思ったアイデアは、「なぜ自分たちに必要なのか」まで一言書いて保存してみましょう。
STEP1完成チェックリスト
- 今の家の不満を10個以上書いた
- 新居でやりたいことを10個以上書いた
- 夫婦それぞれの希望を出した
- 絶対に欲しいものを3つに絞った
- できれば欲しいものも整理した
- 5年後・10年後の変化を話した
- 希望を「なぜ欲しい?」まで説明できる
ここまでできたら、次はSTEP2の予算へ進みましょう。
まだ会社を決める段階ではなくても、どんな住宅会社や施工例があるのか知っておくと、希望を具体化しやすくなります。一社ずつ探すのが大変なら、複数社の資料をまとめて見比べる方法もあります。
まとめ|家づくりの最初は「暮らし」を決めよう
家づくりのSTEP1は、間取りでも住宅会社でもありません。
自分たちは何に困っていて、新しい家でどう暮らしたいのか。ここを言葉にすることです。
優先順位が決まれば、その後の予算・土地・住宅会社・間取りで迷ったときに戻れる基準ができます。

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