高気密住宅とは?C値の見方と気密測定をする理由を初心者向けに解説

※当記事にはアフィリエイト広告を含みます。C値の目標や測定時期は住宅会社・工法・地域によって異なります。

高断熱住宅を調べていると、次に出てくるのが「高気密」「C値」という言葉です。

断熱材を厚くすることと、家の隙間を少なくすることは別の話です。高性能な家を比較するなら、両方を分けて理解しておくと住宅会社への質問がしやすくなります。

先に結論
C値は住宅全体にどれくらい隙間があるかを示す指標で、基本的には小さいほど気密性が高いと考えます。ただし、カタログ上の目標値ではなく、実際に建てた家で気密測定をするかまで確認することが大切です。
目次

高気密住宅とは?

高気密住宅は、外壁・屋根・床・窓まわりなどの意図しない隙間をできるだけ少なくした住宅です。

国交省の省エネ設計資料では、気密性能を高めることで、漏気による熱負荷の低減、壁内結露の防止、適切な換気計画などにつながると説明されています。

C値とは「家全体の隙間」を表す数字

C値は「相当隙間面積」と呼ばれ、建物全体の隙間面積を延床面積で割った値です。

単位はcm²/m²で、数値が小さいほど隙間が少ないことを意味します。

ただし全国一律で「C値○以下なら高気密」という現在の法的な一本線があるわけではありません。地域基準や住宅会社独自の基準と、国の省エネ基準を混同しないようにしましょう。

気密測定はどうやる?

気密性能は図面だけでは正確に分かりません。

JIS A 2201では、住宅の開口部に送風機を取り付け、室内外に圧力差をつくって通気量を測定し、建物の隙間面積を求める方法が規定されています。

つまりC値は、実際の施工状態を測って初めて分かる性能です。

「当社はC値0.5です」だけでは確認不足

住宅会社のカタログにC値が掲載されていても、その数字が自分の家でも保証されるとは限りません。

・全棟で測定するのか
・希望者だけ測定するのか
・測定費用は別なのか
・いつ測定するのか
・目標値を超えた場合どうするのか
・完成時の結果を施主へ渡すのか

ここまで聞いておくと、その会社が気密を「広告の数字」として扱っているのか、「施工品質」として管理しているのか見えやすくなります。

断熱と気密は何が違う?

断熱は、壁や窓などから熱が伝わりにくくすることです。

気密は、隙間から空気が勝手に出入りしにくくすることです。

冬に厚いダウンジャケットを着ても、前のファスナーが開いていれば寒いですよね。かなり単純化すると、断熱と気密はそのような関係です。

→ 断熱等級・UA値を詳しく確認する

気密が換気計画に関係する理由

住宅には換気が必要です。

隙間が多いと、計画した給気口・排気口以外からも空気が出入りしやすくなり、意図した空気の流れをつくりにくくなります。

気密性を高めることは「空気を閉じ込めること」ではなく、換気したい場所から計画的に空気を入れ替えるための土台と考えると分かりやすいです。

C値はいくつを目指せばいい?

ネットでは0.3、0.5、1.0などさまざまな数字を見かけます。

国交省の資料では、地域制度の例として北方型住宅ZERO等でC値1.0cm²/m²以下が示されていますが、これは全国の新築住宅すべてに適用される一般基準ではありません。

大切なのは数字だけの競争ではなく、住宅会社が目標値・測定・施工改善まで一貫して管理しているかです。

住宅会社へ聞きたい6つの質問

① C値の目標は?
② 全棟で気密測定する?
③ 測定は何回する?
④ 目標を満たさないときは補修して再測定する?
⑤ 窓・配管・コンセント周りの気密処理はどうする?
⑥ 換気方式とセットでどう設計している?

気密性能は施工力を見る材料にもなる

気密は、設計図に数字を書くだけでは実現できません。断熱材、気密シート、窓、配管貫通部などを現場で丁寧に施工する必要があります。

そのため、気密測定の実施体制や実測結果を確認することは、住宅会社の施工管理を比べる一つの材料になります。

高断熱・高気密を得意とする会社を比べる

気密測定の有無や標準性能は住宅会社によって違います。まだ候補が決まっていないなら、まず複数社の資料を見て、性能に力を入れている会社を探してみる方法もあります。

※資料請求先や対応地域などは申込み前にサービス内で確認してみてください。

まとめ|C値は「実測するか」まで確認しよう

C値は小さいほど隙間が少ないことを示しますが、カタログ上の数字だけで住宅会社を決める必要はありません。

断熱・換気とセットで考え、目標値、気密測定、施工管理の方法まで確認して比較してみましょう。

→ 住宅会社選びの比較ポイントを見る

→ 家づくりロードマップへ戻る

参考にした公的情報

国土交通省|省エネルギー化のための住宅設計

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